Z9206/岡山22か35-00

  1992年に1台が笠岡営業所に導入された。P-規制車と外観が似ているが、ルーバーの位置が公式側から非公式側に変わり、車外スピーカーは後扉付近に取り付けられるようになった。
 事業廃止時には井笠バスカンパニーに引き継がれたが、2013年夏ごろに運用を外れて美の浜車庫で休憩所として使われていた。その後はほとんど運用されることなく2014年1月に除籍された。
Z9301/岡山22か35-28


 1993年に1台が寄島車庫に導入された。寄島・鴨方循環線専用塗装をまとっているが、循環線以外の路線に入ることも多かった。
 事業廃止時には井笠バスカンパニーに引き継がれた。2014年時点では井笠の路線車の中で最古参であったが、2014年12月で車検が満了し、美の浜車庫にしばらく留置されたのち2015年2月上旬に除籍された。
Z9401/岡山22か36-65
Z9410/福山22く12-92







 1994年にも寄島車庫と福山営業所に1台ずつ導入された。1993年式車との仕様の大きな差異はない。Z9401は一時期岡山県警のラッピングが施工されていたが、井笠鉄道廃業前に解除された。Z9410はPASPY対応機器を搭載している。
 事業廃止時には2台とも井笠バスカンパニーに引き継がれたが、Z9401は2013年12月に運用を外れ、2014年1月に除籍された。Z9410は2014年8月上旬に中国バスカラーに塗り替えられたが、2016年2月中旬に除籍された。
Z9501/福山22く13-10→倉敷200か・200



  1995年には当型式が2台導入され、福山営業所には1台が配置された。 富士重工車体のU-LR系は1995年から富士重工8Eを架装しているが、当車は1994年12月製造・1995年登録となっている。もちろん井笠の6Eの導入はこれで最後となった。 事業廃止時点では上三谷車庫に所属しており、上三谷線に専属で充当されていた。
 事業廃止時には井笠バスカンパニーに引き継がれたが、2013年10月の福山管内の路線再編で仕業数が減ったため笠岡に転属し、「倉敷200か200」で再登録された。2016年1月下旬には中国バスカラーに塗り替えられた。
Z9506/岡山22か38-56


  1995年式のもう1台は寄島車庫に配置された。 当車は富士重工8Eを架装しているが、U-LR系の8E架装車は1年ほどしか製造されていないため個体数が少なく、特にエアサス仕様のU-LR232Jへ8Eが架装されたのは日本でもこの車両のみとみられる。なお8Eの前後扉車は井笠唯一である。
 事業廃止時には井笠バスカンパニーに引き継がれ、笠岡所属となった。 井笠鉄道時代は8Eが寄島にしか在籍しておらず、福山駅で8Eを目にする機会はまずなかったが、井笠バスカンパニーになってからは運用固定がなくなったため、当車やZ9901を福山・井原などでも目にすることが多くなった。2016年春に運用を離脱し、同年5月下旬に除籍された。